これまでの弘済会しが教育賞

「弘済会しが教育賞」の審査講評と各部門の受賞校・受賞者

2025年度

 第11回 弘済会しが教育賞

 弘済会しが教育賞の目的は、学校教育の向上と発展に資する優れた論文や実践報告を表彰し、副賞を贈呈して研究や実践のさらなる深化発展を支援すること、そして、これらの論文や実践報告を県内各校に周知することにあります。
 今年度は、学校部門20、個人・グループ部門28、ユース部門38、総数として昨年の倍に近い86の応募がありました。応募いただいた多くの論文が実践から見い出された成果を適切に表現いただき、また、今後に向けての課題についても記述され、質的な高まりを見ることができましたことを大変ありがたく思います。
 今年度は、2026年1月30日に「弘済会しが教育賞贈呈式」を県庁にて開催しました。当日は審査委員長の滋賀大学教授の 辻 延浩 先生より講評をいただきました。

今後とも、滋賀県内の多くの学校や教職員の皆様が、同様の創意工夫ある教育実践の探究に取り組み、その成果を「しが教育賞」に報告されることを期待します。
弘済会しが教育賞表彰式

講評

〔学校部門〕
 滋賀県内の幼・小・中・高、および養護学校から合計20編の応募がありました。昨年が7編でしたので、約3倍になります。主題としましては、特色ある学校づくりに向けて、地域の自然環境や人的サポートを活かした取組、新しい時代を見据えつつ持続可能な教育課程や授業実践を開発しようとする試み、さらには、子供たちの学習意欲や相互の人間関係を高める組織的な取組など、「チーム学校」として協働的に実践された、優れた内容が多くありました。それらの中で、教育長賞を受賞された3校の研究論文は、いずれも学校の教育課題が明確に示され、取組が計画的で、その内容も具体的に説明されていました。また、「発達支持的生徒指導」や「共感的な人間関係」「自己有用感と自尊感情」、さらには「持続可能な開発のための教育(ESD)」など、今まさに学校教育において求められている重要な視点での取組がとてもわかりやすく、かつ、エビデンスに基づいて成果を考察している点を高く評価しました。これからも校長先生のリーダーシップに基づく組織的で継続的な学校づくりを期待いたします。
〔個人・グループ部門〕
 滋賀県内の幼・小・中・高・養護学校、および教育研究所から合計28編の応募があり、昨年よりも5編増でした。主題としては、「生徒の確かな学力を育てる授業づくりや学習集団づくりに関する取組」、「子どもの主体的な学びを実現する自己調整学習の実践」、さらには、「グローバル人材の育成」や「特別支援教育における『教科等を合わせた指導』の開発」など、多様で創造性あふれる内容が多くありました。それらの中で、教育長賞を受賞された3つの教育論文は、市の教育研究所、中学校の事務職員、市の養護教諭部会という、様々な立場で学校教育を支え、教職員と連携し、取り組んでこられた様子が丁寧に説明されており、確かな成果をあげていることを視覚的にも読み取ることができました。加えて、「教員の資質能力の向上」「学校図書館の充実」「ICTを活用した保健指導」など、教育の今日的課題と未来を見据えた取組の内容が、県内の研修所や教職員のモデルになり得る教育実践として高く評価しました。これからも、学校や教職員と連携して、子どもと教師のウェルビーイングに貢献されることを期待いたします。

〔ユース部門〕
 滋賀県内の幼・小・中・高および養護学校から合計38編の応募がありました。昨年が20編でしたので、およそ2倍になります。主題としては、教科の授業改善、学級経営や生徒指導、教育相談、ICTを活用した授業づくり、個別の支援が必要な子への指導など、実に多様な実践が報告されました。その中で、最優秀賞を受賞された2つの教育実践は、若い先生らしく、デジタル社会の到来に対して、真正面から取り組む内容でした。 

 一つは、フィクション教材をもとに、未来社会に生きる人たちの困り事や課題を読み取らせ、現在の視点から提案文を書かせるという、とてもユニークな取組でした。また、生成AIを活用して、AIが書く文章と児童が書いた文章を比較させるという、今の時代にマッチしたチャレンジングな内容でした。「本実践は、ICTやAIを単なる技術としてではなく、思考と表現を支える“道具”として捉え、創造性ある言語活動を追究した試みである」という授業者の結びの記述に、教師としての深い授業観を感じ取りました。
 もう一つは、音楽の鑑賞授業において、タブレットを活用し、児童が感じ取ったことを「図形楽譜」に表すという取組でした。音楽を聴いて感じたことを言葉で表すという従来の方法にこだわらず、色や形で自由に表すというユニークな活動の中に、内面の思いを外に表すという、「内化と外化の往還」が子供の実態に合わせて工夫されており、教師の深い教材解釈と確かな子供理解に支えられた内容でした。
 いずれの教育実践も主体的で、創意工夫があふれているところを高く評価しました。若い教師集団のリーダーとして、実践探究の輪を広げていただくことを強く希望します。

学校部門(応募受付順)

【県教育長賞】

 米原市立大東中学校    河地 誠 校長 〈日教弘教育賞推薦応募〉 受賞論文
  研究主題 : 人権教育と授業改善を基盤にした生徒指導の推進
          ~組織で進める発達支持的生徒指導へのアプローチ~

 湖南市立三雲東小学校   川嶋 稔彦 校長 受賞論文
  研究主題 : 児童の共感的人間関係を基にした支持的風土の醸成を目指して
          ~特別活動の実践を通した発達支持的生徒指導の推進~

 草津市立老上中学校    辻 大吾 校長 〈日教弘教育賞推薦応募〉 受賞論文
  研究主題 : 全校体制で臨む持続可能な開発学習の実践の一事例
          ~「総合的な学習の時間」と教科との往還を意識して~

 

【優秀賞】

 日野町立西大路小学校   北村 千保 校長
  研究主題 ︰ 「地域の宝☆西大路小学校」に通う子どもたちが学ぶ「ふるさと学習」
          ~ふるさとで ふるさとを地域から学ぶ児童の育成~

 大津市立仰木の里東小学校 山尾 健一 校長
  研究主題 ︰ 小学校の学校組織をゆるやかに変革するマイルド・チーム担任制のすすめ
          ~児童・保護者・教員アンケートからわかる成果と課題~

 大津市立志賀幼稚園    武田 朋子 校長
  研究主題 ︰ 遊びをもっと楽しくしようと考える子を育む
          ~遊びの環境や教材を考える~

 大津市立和邇小学校    澤村 幸夫 校長
  研究主題 ︰ 「地域とともにある学校づくり」を目指した協働活動の推進
          ~目標共有による「支援」から「連携・協働」へのステップアップ~

 

【優良賞】

 彦根市立中央中学校    國友 孝浩 校長
  研究主題 ︰ 「あたたかい学校」の創造
          ~生徒・教職員・保護者地域の三者がともにウェル・ビーイングな学校を目指して~

 滋賀県立鳥居本養護学校  篠原 佳子 校長
  研究主題 ︰ 心の傷付きを抱える発達障害特性のある子どもを支援するために
          ~多様な困り感を抱える子どもの支援者に向けたサポートブックの作成~

 滋賀県立守山北高校    杉原 真也 校長
  研究主題 ︰ 新時代に対応した高等学校普通科改革
          ~みらい共創科(地域社会学科)の新設を軸にした高等学校改革~

 大津市立上田上小学校   下村 幸子 校長
  研究主題 ︰ 「地域と共に学び、かみたの子を育成する取り組み」
          ~「総合的な学習の時間、校内研究の取り組みを通して」~

【入選】

  入選校園一覧

 

個人・グループ部門(応募受付順)

【県教育長賞】

 草津市立教育研究所    山﨑 賢 スキルアップアドバイザー〈日教弘教育賞推薦応募〉 受賞論文
  研究主題 : 『教師の「学ぶ意欲」を高めるための支援のあり方についての研究』
          ~草津市におけるスキルアップ支援事業が受講者のメタ認知の育成とself-esteemの向上に及ぼす効果~

 大津市立瀬田中学校    明智 美佳 臨時事務主事 受賞論文
  研究主題 : 「図書室運営における事務職員の参画」
          ~図書室の環境整備とPTA図書ボランティアとの協働による読書活動推進と教育支援体制の構築~

 長浜市南部(六小学校)養護教諭部会  谷田 淳子 代表 受賞論文
  研究主題 : ICTを活用した有効な保健指導の在り方を求めて
          ~子ども・保護者・教職員が共に学べる資料の作成と活用~

【優秀賞】

 彦根市立南中学校     門野 智哉 主幹教諭
  研究主題 ︰ 教員の組織づくりから始める生徒の学力向上に向けた取組」
          ~教科のタテ持ちと教科等横断的な視点を踏まえた授業をとおして~

 彦根市立城北小学校    角田 雄祐 教諭
  研究主題 ︰ 加配教員だからこそ見える学校の景色」
          ~授業・図書・ICT・研究を横断する越境実践の記録~

【優良賞】

 彦根市立城南小学校    田鍋 敏寿 教諭
  研究主題 ︰ 「自走する学習集団を育てる」
          ~学びの手立てと環境設定による学びの主体者の育成を目指して~

 豊郷町立日栄小学校    竹岡 吾郎 教諭
  研究主題 ︰ 子どもが主体的に学びに向かうことができる授業づくり」
          ~教科横断的な手立てによる自己調整学習の促進~

 東近江市立建部幼稚園   青木 澄 教諭
  研究主題 ︰ 身近な自然環境を通して、子どもたちの“考える”“やってみる”を引き出す
          ~子どもたちの“なんだろう”“~したい”という思いから進める保育~

 東近江市立能登川東小学校 岡田 直也 教諭
  研究主題 ︰ 地域は最大の探究素材!!総合的な学習の時間を中心とした授業づくり
          ~子どもの思いや願いから生まれる地域を大事に想う心~

 東近江市立五個荘中学校  川口 純子 主任事務主査
  研究主題 ︰ “ともに学ぶ場”をめざした地域共同学校事務室
          ~北部分室の運営を通して資質の向上を考える~

 彦根市立稲枝東小学校   平岩 優佑 教諭
  研究主題 ︰ 令和の時代に求められている従来の日本型学校教育の発展
          ~ALR(アクティブラーニング教室)の活用を通して視えてきた8つの提言~

【入選】
  入選者一覧

 

ユース部門(応募受付順)

【最優秀賞】

 長浜市立湯田小学校    小多 拓斗 教諭        受賞実践報告
  研究主題 ︰ 提案文×AI×シンキングツール
          ~多角的に考え、書く力を育てる国語の授業~

 彦根市立旭森小学校    山口 麻衣子 教諭        受賞実践報告
  研究主題 ︰ 子どもと音楽、子どもと子どもをつなぐ音楽科の鑑賞の授業を目指して
          ~図形楽譜とICTを活用した授業の可能性~

【優秀賞】

 米原市立坂田小学校    谷川 紗世 教諭
  研究主題 ︰ 「分かった!」「できた!」と実感できる算数科学習
          ~主体的・対話的で深い学びの実現に向けた複線型授業の在り方について~

 草津市立山田小学校    倉辻 大成 教諭
  研究主題 ︰ 国語科の授業改善に関する研究
          ~自分の思いを適切な言葉を使って書き表し、伝え合う力の向上~

 守山市立認定こども園守山幼稚園  西 翔平 教諭
  研究主題 ︰ 人やものの生命を大切にする子どもをめざして
          ~身近な生き物やホタルとの関わりを通して生命を考える~ 

 滋賀県立高島高等学校   小島 久和 教諭
  研究主題 ︰ 生成AIを活用した言語活動の充実
          ~生成AIにより加速する英語学習の伴走者として~

 豊郷町立豊日中学校    米澤 卓馬 教諭
  研究主題 ︰ 身につけた知識を活かして未来を拓き社会を創る力を育てる課題解決学習の実践
          ~過去・現在を学びより良い未来を創造するために私たちにできることとは~

 滋賀県立長浜養護学校   中島 寛貴 教諭
  研究主題 ︰ 個々の実態に応じた学級経営・生徒指導について
          ~ADHD傾向の強い生徒Aへの実践について~

 大津市立北大路中学校   髙橋 直希 教諭
  研究主題 ︰ 1からはじめたSSRづくりの経験と今後の課題
          ~不登校支援ができる校内体制づくりに必要なこと~

【優良賞】

 湖南市立岩根小学校    小杉 惇人 教諭
  研究主題 ︰ 「自ら課題を見付け、場を選び、学び合う」学習の実現に向けた授業づくり
          ~台上前転の学習におけるICT活用を通して~

 大津市立木戸小学校    山本 瑞季 教諭
  研究主題 ︰ 「かっこいいお兄さんお姉さんになりたい!」気持ちを育む幼小連携
          ~1年生におけるキャリア教育の視点を大切に~

 草津市立山田小学校    森  博由 教諭
  研究主題 ︰ 個の背景や個性を知り、それを踏まえた生徒指導の実践
          ~地域や保護者、教員のつながりを通して~

 長浜市立神照小学校    先山 真都梨 教諭
  研究主題 ︰ 意欲的に学習する子どもたちを育てるために
          ~子どもの「やりたい」を引き出す実践~

 長浜市立長浜小学校    北川 菜絢 教諭
  研究主題 ︰ 愛着障害の課題をかかえる子どもとの関わり
          ~担任としてどう関わるのか?~

 野洲市立祇王小学校    行村 優也 教諭
  研究主題 ︰ GIGAスクール時代におけるCanva活用の教育的意義
          ~協働的学びの視点から~

 大津市立雄琴小学校    岡  翼  教諭
  研究主題 ︰ 学校図書館とユニバーサルデザイン
          ~図書分類サインによるわかりやすい配架をめざして~

 長浜市立速水小学校    堀江 咲光 教諭
  研究主題 ︰「あったかい学級」を目指して
          ~児童Fを核にした学級集団づくり~

 大津市立堅田中学校    永江 祐里 教諭
  研究主題 ︰読み解く力を育てる国語科学習指導
          ~「少年の日の思い出」から自己の経験を見つめなおす活動を通して~

 米原市立伊吹山中学校   寺村 拓夢 教諭
  研究主題 ︰理科教育における効果的なICT活用
          ~タブレット端末による振り返りから~

【入選】
  入選者一覧

2024年度

 第10回 弘済会しが教育賞

 弘済会しが教育賞の目的は、学校教育の向上と発展に資する優れた論文や実践報告を表彰し、副賞を贈呈して研究や実践のさらなる深化発展を支援すること、そして、これらの教育論文や実践報告を広報することで、学校教育全体の質的な向上を図ることにあります。
 今年度は、学校部門7、個人・グループ部門23、ユース部門20、総数50の応募がありました。いずれの応募も意欲的な実践と見い出された成果をていねいに表現いただきました。弘済会しが教育賞への応募に年々質的な高まりを見ることができることを大変ありがたく思います。
 今年度は、2025年1月29日に「弘済会しが教育賞贈呈式」を県庁にて開催しました。当日は審査委員長の滋賀大学教授の 辻 延浩 先生より講評をいただきました。すべての学校や教職員の皆様が、これからもチャレンジングで創意工夫ある教育実践の探究が継続されることを期待します。弘済会しが教育賞表彰式

講評

〔学校部門〕
 滋賀県内の小・中学校から合計7編の応募がありました。主題としましては、「主体的・対話的で深い学び」の実現を目指して学校全体で取り組む授業づくりや、地域のリソースや素材、さらには人的なサポートを活かしたコミュニティ・スクールや地域学校協働活動の実践、さらには、ICTを活用した生徒指導の推進に向けた取り組みなど、今日的な教育課題に関して学校全体で創意工夫して取り組まれた、優れた内容が多くありました。
 それらの中で、滋賀県教育長賞を受賞された甲賀市立柏木小学校の教育論文は、学校経営の目標やビジョンを地域と共有するために、コミュニティ・スクールを立ち上げ、「社会に開かれた教育活動」の実現に向けて、組織づくりをていねいに進められている様子がよく伝わってきました。加えて、学習支援ボランティアの取組や子供・地域・教職員の変容の様子が具体的に示され、今後の課題についても意識されている点を高く評価しました。論文の最後に書かれている「地域とともに未来を創る子どもの育成」に向けて、これからも校長先生のリーダーシップに基づく組織的で継続的な学校づくりを期待します。

〔個人・グループ部門〕
 滋賀県内の小・中・高、養護学校、および教育委員会から合計23編の応募がありました。主題としては、確かな学力を育てる授業づくりや教材開発、ICTを活用した授業づくりと評価、個別最適化を目指す特別支援教育、通級指導教室の効果的な運営など、多様で創造性あふれる内容が多くありました。
 それらの中で、滋賀県教育長賞を受賞された3つの教育論文は、「どの子も取りこぼさない」という先生方の確かな教育観や授業観をもとに、子どもとの対話とアセスメントをていねいに行い、取り組み内容と子どもの成長の姿が具体的に表現されていました。また、実践の様子や使用された教材・教具が写真や図でわかりやすく整理されていました。「個別最適な学び」と「協働的な学び」、そして「その一体的充実」が『令和の日本型教育』として叫ばれている現在において、モデルとなる教育実践として高く評価しました。このような子どもに寄り添い、伴走する教師の優れた実践がより一層県内に広がっていくことを期待いたします。
〔ユース部門〕
 滋賀県内の小・中学校、および養護学校から合計20編の応募があり、主題としては、ICT機器を有効に活用した授業づくりに関するもの、学級経営や学習集団の育成に関するもの、特別活動に関するものや教育相談に関する実践などがありました。若い先生たちが抱く教育実践課題に対して、ICTを活用しながら授業記録や資料収集の仕方を工夫し、子どもの変容(成長)について具体的に記述されている実践報告が高く評価されました。
 1ページという限られたなかで、いかにして要点をまとめるか、表現の工夫が求められます。その中で、最優秀賞を受賞された3つの実践報告は、若い先生が抱く実践課題に対して、自分の学級に対して実態把握のためのアンケート調査を実施し、自ら統計的処理と解析を行い、エビデンスに基づく教育相談を展開されたり、小学校1年生がタブレット端末を文房具のように活用できないかを探究されたり、小学校における教科担任制の効果について自らで確かめられたりと、主体的で挑戦的な実践が行われていることを高く評価しました。若い先生らしく、自分の得意分野を活かしつつ、実践することに対する強いこだわりを感じ取ることができました。その真摯な姿勢が子どもの確かな育ちにつながっていると推察いたしました。これからも若い教師集団のリーダーとして、実践探究の輪を広げていただくことを強く希望します。

学校部門(応募受付順)

【県教育長賞】

 甲賀市立柏木小学校    近藤 秀幸 校長 〈日教弘教育賞推薦応募〉 受賞論文
  研究主題 : 地域とともに未来を創る子どもの育成をめざして
          ~コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)と地域学校協働活動の取組を活かして~

【優秀賞】

 大津市立葛川小・中学校  熊谷  徹 校長
  研究主題 ︰ ふるさとから未来を描く「起業家精神育成」の推進
          ~9年間の連続した学びを意味づける、修学旅行の3日間~

 高島市立朽木中学校    今井 俊彦 校長
  研究主題 ︰ 地域に根ざしたつながり響き合う教育の実践
          ~縦をつなぐ小中一貫教育と横をつなぐ地域学校協働活動の取組~

【優良賞】

 日野町立桜谷小学校    山本 富美子 校長
  研究主題 ︰ 自ら考える力の育成
          ~主体性の育成を目指した3年間の取り組み~

【入選】

  入選校園一覧

個人・グループ部門(応募受付順)

【県教育長賞】

 彦根市立高宮小学校   吉田 真理 教諭 〈日教弘教育賞推薦応募〉 受賞論文
  研究主題 : 日本語指導教室を通して、学びの空白を埋める授業づくり
          ~言語の壁を乗り越える。子どもの基礎学力の保障と教材の工夫の実践~

 大津市立坂本小学校   景山 佳矢 教諭 〈日教弘教育賞推薦応募〉 受賞論文

  研究主題 : ひらがなの読み書きが苦手な子どもたちの早期発見・早期支援のために行った取組
          ~多層指導モデルMIMを活用した低学年におけるひらがな指導方法の検討~

 栗東市立葉山東小学校  脇坂 浩之 教諭  受賞論文
  研究主題 : 子どもたちが理科の見方・考え方を働かせて探究し続ける単元構成の工夫
          問題が「自分事」になる問題の見いだしとは ~4年 雨水の行方と地面の様子~

【優秀賞】

 大津市立和邇小学校   澤村 幸夫 校長
  研究主題 ︰ 子どもの心を耕し、種をまく小学校教育
          ~失敗をポジティブに捉え、「やってみたい」を促す実践~

 高島市立高島小学校   田中 直毅 教諭
  研究主題 ︰ わくわくする教材を目指して
          ~ARCSモデルを用いた理科教材~

 彦根市立河瀬小学校   足立 祐紀 教諭
  研究主題 ︰ 地域社会に対する誇りと愛情を育む社会科の授業実践
          ~社会科地域副読本「わたしたちの彦根」を活用して、彦根大好きっ子・社会大好きっ子を育む~

 草津市立山田こども園  𡧃野 智子 教諭
  研究主題 ︰ こども園の未来を切り拓く園経営を求めて
          ~管理職コンビによる、飽くなき挑戦の軌跡~

 滋賀県立大津清陵高等学校馬場分校  藤田 美峰子 学校司書
  研究主題 ︰ 夜間定時制高校における図書館の実践
          ~学校司書の視点からの報告~ 授業活用の工夫

【優良賞】

 滋賀県立草津養護学校  山口 慶 教諭
  研究主題 ︰ ICTを活用した特別支援教育における数学授業の実践
          ~生徒の興味関心を引き出し、主体的な学びを促進するための工夫~

 滋賀県立虎姫高等学校  杉山 将崇 教諭
  研究主題 ︰ 学校行事を用いた問題解決型環境教育の実践
          ~学園祭のカーボンニュートラル化を目指して~

 長浜市立湯田小学校   小多 拓斗 教諭
  研究主題 ︰ Googleクラスルームを活用した自己調整学習と評価の見える化
          ~自立した学習者への小さな一歩~

 大津市立坂本小学校   山本 和也 教諭
  研究主題 ︰ みんなをつなぐ 学校図書館
          ~図書管理システム「ガリレオの図書室」を活用して~

【入選】
  入選者一覧

ユース部門(応募受付順)

【最優秀賞】

 守山市立明富中学校   小澤 元生 教諭        受賞実践報告
  研究主題 ︰ 特別活動の学級会を利用した学級の視覚化
          ~生徒の変化を見逃さない学級経営を目指して~

 彦根市立稲枝東小学校  平岩 優佑 教諭        受賞実践報告
  研究主題 ︰ 思考の流れを止めない学びの実現
          ~1年生におけるICT活用の可能性に迫る~

 彦根市立河瀬小学校   村川 琢哉 教諭        受賞実践報告
  研究主題 ︰ 小学校での教科担任制の充実を目指して
          ~児童一人ひとりを大切にした学級・学年経営~

【優秀賞】

 野洲市立祇王小学校   長谷川 健 教諭
  研究主題 ︰ コミュニケーションを大切にした学級づくり
          ~相手の気持ちを考えられる子どもをめざして~

 大津市立木戸小学校   山嵜 美菜子 教諭
  研究主題 ︰ 多様な意見に気付いて考えを深める
          ~ICT等を活用して多様な考え方を創造する~

 長浜市立木之本小学校  坂㞍 明香里 教諭
  研究主題 ︰ 読書活動を通じての子どもたちの変容について

 東近江市立玉園中学校  西澤 雅貴 教諭
  研究主題 ︰ 自ら課題を設定し、ともに学ぶ
          ~学ぶ幸せを感じられる授業を目指して~

 日野町立桜谷小学校   中島 瑛知 教諭
  研究主題 ︰ 自分の気持ちや考えを伝え合うことのできる子どもの育成
          ~毎日続ける「モーニングトーク」を通して~
【優良賞】

 大津市立仰木中学校   松田  周 教諭
  研究主題 ︰ 「問題解決力」を育成する授業づくり
          ~生徒のレジリエンスを高めるしかけ~

 大津市立膳所小学校   長谷川 詩奈 教諭
  研究主題 ︰ 不登校児童や教室に入ることにしんどさを抱える児童への効果的な関わり
          ~自分の気持ちを上手に表現することができるための手立て~

 滋賀県立草津養護学校  竹之内 螢 教諭
  研究主題 ︰ 自分の思いを表現する楽しさや相手に伝えたい思いを育むために
          ~「えがく・つくる」の授業を通して~

 長浜市立速水小学校   堀江 咲光 教諭
  研究主題 ︰ キラキラした学級へ
          ~児童Sを核とした学級集団づくり~

 立命館守山中学校・高等学校  竹間 光宏 教諭
  研究主題 ︰ 統計的思考力を育む数学教材の開発
          ~「フェルミ推定と標本調査」の授業設計とその実践~

 大津市立和邇小学校   石川 卓海 教諭
  研究主題 ︰ 支え合い、主体性をもって運動を楽しみながら、体力の向上を図るための体育科の授業
          ~ICTを活用した台上前転を通して~

 草津市立常盤小学校   髙岡 源貴 教諭
  研究主題 ︰ 食料生産と国民生活を関連付けて、学習したことを基に消費者や生産者の立場などから多角的に考え、
        米作りの今後について、自分の意見をまとめ、表現するために
          ~お米作りに農業や化学肥料は必要か考えよう!~

 米原市立伊吹山中学校  椿井  湧 教諭
  研究主題 ︰ 深い学びにつながる美術教育とは
          ~めあて、振り返りの工夫による学ぶ意欲の向上を通して~

【入選】
  入選者一覧

2023年度

第9回 弘済会しが教育賞

 今年度は「学校部門」「個人・グループ部門」の最上位の賞に「県教育長賞」を設けました。先生方からの注目度も高くなり質の高い教育実践が応募されました。学校や先生方から多くの応募がありましたことに心から感謝申し上げます。また、今年度は2024年1月19日に「弘済会しが教育賞贈呈式」を開催し、福永忠克県教育長から県教育長賞の表彰状を授与いただきました。また、各部門について、審査委員長である滋賀大学教育学部の辻 延浩 教授より講評いただきました。
 受賞されたすべての学校や教職員の皆様が、今回の受賞を大きな励みとしてこれからもチャレンジングで創意工夫ある実践の探究を継続されることを期待します。弘済会しが教育賞表彰式 

講評  

〔学校部門〕
 滋賀県内の小・中・高等学校から合計14編の応募がありました。研究主題としましては、特色ある学校づくりに向けて、地域のリソース、素材を活かしたふるさと学習や、コミュニティ・スクールの活動、さらには、平和学習や防災学習などの教科を超えた実践など、今日的な教育課題に関して学校全体で創意工夫して取り組まれた、優れた内容が多くありました。それらの中で、滋賀県教育長賞を受賞された3校の研究論文は、いずれも学校の教育課題が明確に示され、取り組みが計画的で、その内容も具体的に説明されていました。また、児童生徒が主体的・協働的に深く探究している様子がとてもわかりやすく、成果と課題に関しても、児童生徒の変容がエビデンスに基づいて表現・考察されている点を高く評価いたしました。
〔個人・グループ部門〕
 滋賀県内の小・中・高等学校、特別支援学校、および子ども園から合計25編の応募がありました。研究主題としては、教科、総合的な学習の時間ならびに特別活動の指導、教育相談や進路指導、さらには初任者指導やOJT研修など、多様で創造性あふれる内容が多くありました。それらの中で、滋賀県教育長賞を受賞された3つの研究論文は、各先生の教育観や授業観をもとに、めざす学級や子どもの姿が具体的に表現されていました。また、取り組みの様子や教材・教具が写真ならびに図でわかりやすく示されていました。さらに、子どもの実態とその変化が客観的に分析され、結果が図表を用いて整理されていました。このように、教師の哲学ある実践が、子どもの確かな育ちにつながった様子をできる限り「見える化」して、他の教員が参考にし得る論文であると高く評価いたしました。
〔ユース部門〕
 滋賀県内の小学校、中学校、高等学校および特別支援学校の若手の教職員から合計27編の応募があり、養護教諭、事務職員の方からの応募もありました。研究主題としては、ICT機器を有効に活用した授業づくりに関するもの、学級経営や学習集団の育成に関するもの、特色ある学級づくりに関するもの、養護教諭や学校事務職員の専門性を活かした取り組みなどがありました。それらの中で、最優秀賞を受賞された3つの研究論文では、若い先生が抱く実践課題に対して、授業記録や資料収集の仕方を工夫し、自己の専門性や得意分野を活かして、実践に強いこだわりを感じ取ることができました。その真摯な姿勢が子どもの変容や確かな育ちにつながっていると推察いたしました。

学校部門(応募受付順)

【県教育長賞】

 大津市立田上中学校    石田 博士 校長 〈日教弘教育賞奨励賞受賞〉 受賞論文
  研究主題 : 子らの自尊感情を育み、地域とともに前進する学校を創る
          ~自由意志によるボランティア活動の小さなつむじ風をトルネードにしながら~

 滋賀県立膳所高等学校   冨江 宏  校長 〈日教弘教育賞優良賞受賞〉 受賞論文
  研究主題 : 生徒が見通しを持って自走できる探究活動の構築
          ~生徒自らの力で適切な課題を設定できるための仕掛けや工夫について~

 愛荘町立秦荘西小学校   田中 幹雄 校長  受賞論文
  研究主題 : みんなが主役!笑顔あふれる学校づくり
          ~子どもたちが無限に広げる「ボランティア活動」の可能性~

【優秀賞】

 滋賀県立大津商業高等学校 秋永 尚哉 校長
  研究主題 ︰ ICT利活用の研修を兼ねた教員業務のDXにともなう教育活動の向上について
          ~GIGAスクール構想の取り組みは教員の働き方改革から~

 大津市立和邇小学校    澤村 幸夫 校長
  研究主題 ︰ 子ども自らが、体験を通して学ぶ防災学習
          ~我らがわにっ子こども防災リーダー~

 大津市立真野中学校    西田 勝 校長
  研究主題 ︰ SDGsの視点を基に、生徒が主体的に自分たちにできることを考え行動する「まのまる夢プロ」の実践
          ~「Think Globally, Act Locally」(「地球規模で考え、足元から行動せよ」)を合い言葉に~

【優良賞】

 大津市立中央小学校    田中 満 校長
  研究主題 ︰ 自ら考える力の育成
          ~主体性の育成を目指した3年間の取り組み~

 大津市立藤尾小学校    古谷 知子 校長
  研究主題 ︰ 写真でつなぐ 未来への懸け橋「わがまちふるさと 藤尾」
          ~児童が主体的に学び、心豊かに生きていくことができる力の育成をめざして~

 竜王町立竜王西小学校   早川 学 校長
  研究主題 ︰ 「ふるさと学習」推進プロジェクト
          ~地域(ふるさと)を語れる子に 地域(ふるさと)を誇れる子に~

【入選】
  入選校園一覧

個人・グループ部門(応募受付順)

【県教育長賞】

 栗東市立栗東西中学校  大埜 剛  教諭 〈日教弘教育賞奨励賞受賞〉 受賞論文
  研究主題 : 教科指導(授業)を通して「非認知能力」を育むための実践
          ~毎回の振り返りと定期的な自己評価(分析)から、学級全体の非認知能力向上につなげる~

 長浜市立南郷里小学校  森田 博  教諭  受賞論文
  研究主題 : 理科室経営を通した科学的思考の育成
          ~専科教員による理科室の博物館化と、実験結果を明確に出せる指導を目指して~

 大津市立坂本小学校   深田 浩美 講師  受賞論文
  研究主題 : 文章が読め、文章が書ける力をすべての子どもに保障する漢字教育
          ~「子どもの主体を起こし、文章で行う『読み優先の漢字教育』」の教材を活用した実践~

【優秀賞】

 野洲市立北野小学校   足立 雄太 教諭
  研究主題 ︰ OJT研修をきっかけとした共に学び合う教員組織づくりについて
          ~誰もが話しやすい 風通しの良い職場環境を目指して~

 野洲市立中主小学校   若井 貴裕 教諭
  研究主題 ︰ 調べ学習ツールとしてChatGRTを活用した授業の創造
          ~小学校外国語6年「おすすめの国を紹介しよう」の単元を通して~

 大津市立真野中学校   美浪 由香 教諭
  研究主題 ︰ 総合的な学習の時間における生徒の主体的な学びの実現
          ~探究的課題解決学習による修学旅行の取り組みを通して~

【優良賞】

 栗東市立栗東西中学校  村田 義典 教諭
  研究主題 ︰ 初任者研修の実践
          ~新規採用教員が実践に活用できる研修内容や研修方法の模索~

 彦根市立金城小学校   安居 清信 教諭
  研究主題 ︰ 初任者指導で大切にしたいこと
          ~「特別な教科 道徳」の研修指導から~

 米原市立伊吹小学校   本田 道子 教諭
  研究主題 ︰ 伊吹のじまんを見つけて伝えよう
          ~地域・大学と連携し、ICTを活用した授業実践~

 豊郷町立豊郷小学校   丸山 貴洋 教諭
  研究主題 ︰ 豊小やる気いっぱいプロジェクト
          ~子どもの願いが実現する三方よしの特別活動~

 米原市立大東中学校   河地 誠  校長
  研究主題 ︰ PDCAサイクルとOODAループで積み上げる学校経営
          ~持続可能で発展する学校経営のあり方~

【入選】
  入選者一覧

ユース部門(応募受付順)

【最優秀賞】

 彦根市立城南小学校    田鍋 敏寿 教諭     受賞実践報告
  研究主題 : ICT×外国語の可能性 ~自走する学びを求めて~

 東近江市立能登川南小学校 川部 長人 教諭     受賞実践報告
  研究主題 : 小学校低学年における有効な教師のフィードバック行動の検討

 高島市立本庄小学校    平野 美保 養護教諭   受賞実践報告
  研究主題 : 自ら気づき考えるケガの予防 ~JRC活動を通した保健組織活動~

【優秀賞】

 東近江市立八日市南小学校 山本 雄也 教諭
  研究主題 ︰ 仲間と話し合い、考えて行動できる力を育む学級活動
          ~話し合いたくなる・実行したくなる活動設定の工夫~

 滋賀県立草津養護学校   春本 真也 教諭
  研究主題 ︰ 子どもたちの創造性を生かした授業づくり
          ~ストップモーション作品づくりを通して~

 滋賀県立北大津高校    安田 奏  教諭
  研究主題 ︰ 生徒の音読活動は生徒の英語を読む力、書く力を伸ばすことにつながるのか

 彦根市立稲枝東小学校   益田 恒輝 教諭
  研究主題 ︰ 子どもが課題意識をもって取り組む体力向上プラン
          ~いなえっ子体力レベルアップ週間~

 彦根市立稲枝東小学校   北村 隆晃 教諭
  研究主題 ︰ 子どもの「話したい」「聞きたい」という気持ちを高めるICTを活用した小学校外国語科の授業づくり
          ~中学校区3小学校英語交流会の実践から~

 長浜市立古保利小学校   河原林 一未 養護教諭
  研究主題 ︰ 養護教諭の専門性を生かした保健教育の在り方

【優良賞】

 大津市立坂本小学校    山本 和也 教諭
  研究主題 ︰ 学校・学級目標の実現を目指すためのクラスマネジメント

 大津市立和邇小学校    小玉 悠紀 講師
  研究主題 ︰ 子どもたちが自分たちの力で新しい未来を切り拓いていく力をつけるために
          「脱コロナ!和邇小にふれ愛を取り戻そうプロジェクト」

 彦根市立河瀬小学校    足立 祐紀 教諭
  研究主題 ︰ 「わかった」「できた!」という経験から「算数科の楽しさ」と「学ぶ楽しさ」を味わえる授業づくり

 米原市立柏原小学校    中澤 愛莉朱 教諭
  研究主題 ︰ 書く活動を主体的に取り組むために ~友だちと学ぶ楽しさ~

 高島市立本庄小学校    鈴木 翔 教諭
  研究主題 ︰ 道徳の授業を自分事として考える ~道徳の振り返りの工夫~

 東近江市立八日市南小学校 中前 桜 教諭
  研究主題 ︰ みんなで作った曲をつなげて 
          ~プログラミングソフトScratchを使って曲のプレゼントをつくる~

 大津市立堅田中学校    永江 祐里 教諭
  研究主題 ︰ ICT機器を活用した新しい国際理解教育
          ~生徒の主体的な学びを引き出す活動を通して~

 長浜市立古保利小学校   西川 小百合 事務主事
  研究主題 ︰ 学校事務職員の視点から考える教育活動の充実

 長浜市立古保利小学校   小倉 蓮矢 教諭
  研究主題 ︰ 国語科を窓口とした学級経営と授業改善

 湖南市立下田小学校    松井 拓彦 教諭
  研究主題 ︰ 児童の主体性を引き出すための支援のあり方

【入選】
  入選者一覧

2022年度

 弘済会しが教育賞 講評

 コロナ禍の中、教育研究の取り組みが進みにくい状況にあるなかで、多くの学校や先生方から応募が寄せられたことに心から感謝申し上げます。
 各部門の講評を、審査委員長である滋賀大学教育学部の辻 延浩 教授よりいただきました。

<学校部門>
 滋賀県内の小学校、中学校および特別支援学校から合計20編の応募がありました。研究主題としては、一人1台端末を生かした授業づくりや学校運営に関するもの、家庭や地域との連携に基づく社会に開かれた実践に関するもの、コロナ禍において児童生徒が安心して取り組めるための環境づくりに関するもの、学ぶ楽しさと確かな学力を育むための授業改善に関するものなど、今日的な教育課題に関する内容があれば、いつの時代も大切にされている不易な内容もありました。
 それらの中で、実践の目的が学校や組織の改善に寄与するものであり、かつ目的に対応した内容と方法が工夫・選択され、さらに、成果と課題が児童生徒や教員の変容(エビデンス)に基づき、わかりやすく表現・考察されている教育論文が高く評価されました。校長の確かなリーダーシップに基づく組織的で継続的な学校づくりの取組がこれからも求められます。

<個人・グループ部門>
 滋賀県内の小学校、中学校、高等学校、特別支援学校および教育委員会から合計32編の応募がありました。研究主題としては、教科・総合的な学習の時間の指導、教育相談や生徒指導、人権教育といった教育課程の柱に関するものや、インクルーシブ教育、ICT利活用、国際交流などの今日的教育課題に関するもの、「読み解く力」を高める指導、見方・考え方を働かせる授業づくりや、効果的な校内研究やOJT研修などの新たな実践に関するものなど、多様で創造性あふれる内容が多くありました。
 それらの中で、応募者の教育観や授業観によってめざす学級や子どもの姿が具体的に表現され、客観的な実態把握に基づく指導や支援の手立てが丁寧に整理され、かつ取組とその成果が図表や写真などで「見える化」されている教育論文が高く評価されました。また、学級や個への指導が組織として広がり、学校力として機能している様子が伝わる論文は高評価でした。このような個人やグループの優れた実践がより一層広がっていくことを期待します。

<ユース部門>
 滋賀県内の小学校、中学校、高等学校および特別支援学校合計40編の応募があり、研究主題としては、ICT機器を有効に活用した授業づくりに関するもの、学級経営や学習集団の育成に関するもの、特別の教科道徳の授業実践に関するものや特別支援教育における合理的配慮にかかわる実践などがありました。若い先生たちが抱く教育実践課題に対して、授業記録や資料収集の仕方を工夫し、子どもの変容(成長)について具体的に記述されている実践報告が高く評価されました。
 全体で1,600字以内という限られた紙幅のなかで、いかに要点をまとめるか、表現の工夫が求められます。今回は、GIGAスクール構想に伴う一人1台端末の効果的な活用に関する報告が多く応募され、ICT教育に対する若い先生たちの関心とスキルの高さを窺い知ることができました。複雑で多様な教育課題が山積され、先行きが見通せない状況ではありますが、挑戦的で創意工夫ある実践の探究が期待されます。

学校部門・個人・グループ部門

〔最優秀賞・日教弘教育賞 奨励賞 受賞〕

学校部門 栗東市立栗東西中学校 (平子博之 校長)
      研究主題  1人1台端末を生かした「生徒の主体的な学びづくり」と「教員業務の軽減」  受賞論文

〔最優秀賞・日教弘教育賞 奨励賞 受賞〕  

学校部門 大津市立坂本小学校 (上畠憲一 校長) 
      研究主題  どの子にも学びのある授業を目指して
            ~坂本小スタンダードを基盤とした授業づくり、学びに向かう集団づくり~  受賞論文

〔最優秀賞〕

学校部門 彦根市立金城小学校 (野村智洋 校長)
      研究主題  「自分の言葉」でいきいきと伝え合う子どもの育成
            ~思いや考えのやり取りができる子を目指して~

個人・グループ部門 草津市立草津小学校 陌間 智 教諭
      研究主題  情報活用能力を伸ばすための小学校社会科の授業改善
            ~一人一台のタブレット端末を活用して~

個人・グループ部門 大津市立仰木中学校 山本香子 教諭
      研究主題  技術・家庭科における高齢者施設と連携した体験的な授業の発掘
            ~つながり、支え合う地域共生社会の担い手の育成を目指して~

個人・グループ部門 栗東市立葉山東小学校 木田 聡 教諭
      研究主題  安心して学校生活を送れる学級づくりをめざして
            ~学級全体と個別の両面からの支援を通して~

〔優秀賞〕

学校部門

 米原市立米原中学校 (一ノ宮賢了 校長)
   「故郷を愛し 人と関わり 自分を磨く」生徒の育成 ~コミュニティコミュニティ・スクール事業の実践を通して~

 大津市立皇子山中学校 (脇 淳子 校長)
   生徒の情緒安定を目指し、オールスタッフで取り組む! ~学校経営方針の重点に「特別支援教育の充実」をかかげて~

 大津市立雄琴小学校 (合田幹生 校長)
   授業づくりを核とした学校づくりを進める校内研究体制の在り方 ~「協同的な学び」の推進を中心として~

個人・グループ部門

 草津市立老上中学校 阿部節子 教諭
   不登校対策における教育相談の在り方

 大津市立皇子山中学校 北脇泰江 教諭
   生徒による生徒のための学校行事を通して、新しい学校文化を創る
   ~コロナ禍であっても持続可能な教育活動を展開し、開発的生徒指導を進める~

 元 彦根東高等学校教諭 神部 智 先生
   「新しい価値を創造する力」を育成する「総合的な探究の時間」のあり方に関する研究

〔優良賞〕

学校部門

 多賀町立多賀小学校 (松林淑子 校長)
   家庭・地域との連携のもと学校評価を活用し社会に開かれた教育課程の実現に向けた学校経営、
   縦のつながりと横の連携を生かした学校づくり ~学び合い、助け合い、高め合える多賀小学校をめざして~

 彦根市立高宮小学校 (久保田 篤 校長)
   ピンチこそ改革のチャンス ~ICT活用でコロナ危機を乗り越える

 長浜市立虎姫学園 (下村秀夫 校長)
   「ことば」を豊かに使い、人とつながりあえる「ことば科」の取組 ~義務教育9年間を見通した取組について~

 栗東市立大宝小学校 (小野澤祐子 校長)
   だれもが楽しい学校(学級)を自分たちで創る子の育成 ~子どもの「やりたい」を生み出し。生かす場の工夫~

 東近江市立八日市北小学校(中島純子 校長)
   自分の考えを深め、学びを生活の中で生かそうとする子どもの育成 ~展開後段の指導の工夫を通して~

個人・グループ部門

 彦根市立西中学校 富永太紀 教諭
   学校としての方針を大切にし、組織的に対応できる生徒指導を目指して

 甲賀市立土山中学校 山田恵子 教諭
   「朝礼道徳」の試み ~児童自立支援施設での道徳科~

 高島市立新旭北小学校 尾中一彦 校長
   変化の激しい予測が難しい社会をたくましく生き抜く子に ~子どもの活躍をみんなで認められる地域に~

 滋賀県立虎姫高等学校 杉山将崇 教諭
   問題解決型人権教育の新しい手法における取り組みへの模索

 湖南市立菩提寺北小学校 大角今日子 教諭
   子どもの「伝えたい!」「表したい!」を育む音楽教育

〔入選〕

学校部門 入賞校一覧(pdf)     ○個人・グループ部門 入賞者一覧(pdf)

ユース部門

〔最優秀賞〕

 滋賀県立国際情報高等学校 辻  天薫 教諭
      研究主題  聴覚障害のある生徒に対する支援と成果・課題

 高島市立マキノ南小学校  上田 慎也 教諭
      研究主題  道徳的実践力の向上を目指した教育活動の展開 
             ~ 地域の教職員と共に ~    

 彦根市立河瀬小学校    岡田  藍 教諭
      研究主題  Think Globally, Act Locally 
            幅広い視点から考え、自分の町で行動できる子どもの育成

〔優秀賞〕

 滋賀県立河瀬中学校・高等学校 杉浦 悠真 教諭
   新教育課程における主体的・対話的で深い学びのための授業研究 ~ICTを活用した授業づくりと評価の一体化を目指して~

 高島市立安曇川中学校 山本 諄一 教諭
   科学的な視点でとらえる体育の授業 ~ がんばればできる体育から考えればできる体育への転換 ~

 滋賀県立聾話学校 金田 泰貴 教諭
   「総合的な探究の時間」における聴覚障害のある生徒に対するキャリア能力を高める場の設定

 守山市立明富中学校 小澤 元生 教諭
   自ら学ぶ姿勢を促進させる授業構成 ~ 生徒の自主学習時間に影響を与える要因とは ~

 滋賀県立膳所高等学校 湯 真彦 教諭
   生徒による歴史解釈の試み ~ 鎌倉幕府の成立期を考える授業 ~

 栗東市立栗東中学校 原田 晃生 講師
   家庭学習習慣の定着と学習意欲向上に向けた課題づくりの実践と考察

〔優良賞〕

 東近江市立能登川東小学校 岡田 直也 教諭
   子どもの主体性を大切にした「たんきゅう」・「生活科」における探究プロセスの確立 ~ 学び方・指導方法の研究・実践を通して ~

 長浜市立富永小学校 堤 有里紗 教諭
   社会的自立を目指した特別支援教育に関する研究 ~ A児の「生きる力」を育む特別支援教育の3つのアプローチ ~

 滋賀県立伊吹高等学校 南部 久貴 教諭
   VRを活用したオリジナル教材の作成 ~ VR動画で学ぶ琵琶湖におけるプラスチックごみ問題 ~

 栗東市立大宝小学校 福井 駿 教諭
   自分の力を発揮できる学級づくり ~「クラス会議」の実践を通して ~

 滋賀県立伊吹高等学校 橋本 宥右 教諭
   科学 ✕ 書道 教科横断型授業 ~ 紙から考える実験 ~ 実践報告 

 大津市立坂本小学校 西口 愛 教諭
   非認知スキルを高める学級活動の実践 ~「安心・発信・自信」を大切にする学級集団を目指して ~

 滋賀県立草津養護学校 大野 真緒 教諭 人とのやりとり“楽しい”、“伝えたい”を広げられる授業づくりを目指して

 草津市立草津中学校 西山 真司 教諭
   ICT機器を効果的に活用した授業づくり ~ 読み解く力の育成 ~

 甲賀市立甲南第二小学校 角田 光優 事務主事
   学習環境の整備で、未来を見据えた生きる力を育てる

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